ねこ

【猫の病気を詳しく知りたい!】 『猫を極める本』医療従事者が解説!

2020-06-28

  1. HOME >
  2. ねこ >

【猫の病気を詳しく知りたい!】 『猫を極める本』医療従事者が解説!

2020-06-28

みなさん、猫を飼い始めると、猫ができるだけ長く元気でいてほしいと思いますよね。

猫ができるだけ病気にならないよう、また、病気になってもすぐに気付いて病院に連れて行ってあげたいと思いませんか?

そのためにはできるだけ猫を詳しく知りたいのではないでしょうか。

私も猫の病気を知りたかったので、色々検索して、記事や本を読みました。

猫の本はたくさんあるのですが、その中で、猫の病気にとても詳しい本を見つけました。

猫のことを詳しく知りたいあなたにおすすめの本は、

その名も「猫を極める本」です。

この本は、東京猫医療センター 服部幸先生がお書きになった猫の専門書です。

猫診療にこれから携わる獣医師さんやスタッフの方向けの本なので、とても詳しい情報がいっぱい。

スタッフさん向けなので、一般の飼い主さんにはちょっと難しいところもありますが、写真や絵がたくさんのっていて、他の本には書いてないような知識が満載です。

猫の病気や生態をとても詳しく知りたい方にはおすすめです。

医学書なのですが、普通の医学書よりも文章が読みやすく、一般の人向けと医学書の中間のような本です。

お値段も、10000円を超えることが多い他の医学書に比べ、7800円とお求めやすくなっています。

医療従事者の私が、わかりやすくポイントを解説します。

『猫を極める本』レビュー 概要

『猫を極める本』概要
『猫を極める本』概要

まず、この本の特徴は、内容の豊富さです。

序章の「キャットフレンドリーな動物病院とは

から始まり、

第8章 高齢猫と健康診断」

まで、猫の生態や毛の色の話、

猫の行動、保定(猫が動かないようにする固定方法)

栄養学、

などが多岐にわたって書かれています。

なぜ多岐に亘った盛り沢山な内容なのかというと、

この本の目標が

「明日から猫のためにできる事を見つける」

だから。

志がとてもかっこいいですよね。

どの章もためになり、お伝えしたいことが山ほどあって、

最初の章から全部隅から隅まで解説したいのですが、

そうもいかないので

猫の病気、代表的なものを6つお伝えします。

『猫を極める本』レビュー 猫がかかりやすい6つの病気

 

①慢性腎臓病

①慢性腎臓病
①慢性腎臓病

腎臓は尿をつくる臓器で、体の毒素を濾過して外に出してくれる役割があります。

腎臓病とはその大事な腎臓が炎症を起こして機能しなくなることです。

人間でも腎臓病がひどくなると透析になってしまうことがありますが、

高齢猫になると腎臓が悪くなってくることがあります。

        

炎症や血流が少なくなる状態(虚血と言います)になると腎臓は機能不全になって、病気が進行するにつれて腎臓は小さくなってしまいます。

いったん悪くなった腎臓は元に戻りません。

          

症状として最初に気付くのは多尿多飲です。

要は、「お水飲み過ぎ、おしっこ出すぎ」です。

普段から猫が飲んだお水の量とおしっこの量は把握しておきましょう。

お水をたくさん飲めばいいってものじゃないんですね。

多くの飼い主の方は、猫の腎臓病は「尿が出なくなること」だと思っているようで、

猫がたくさんお水を飲んでたくさんおしっこをしていることを良いことだと思っているそうですが、

それは大きな間違いなんです。

症状が出た頃にはもう66%も腎機能が壊れてしまっている状況であることを認識しなければいけません。

そのため、猫のお水の量とおしっこの量は気をつけておきましょう。


お水の容器は計測できるメモリが付いているものがいいです。

おしっこは、1日何回おしっこしているか、シートのぬれ具合をチェックしておきましょう。計測できるものもようです。

この章には、水をあまり飲んでくれない場合の10の対処法が書いてあります。

②甲状腺機能亢進症

②甲状腺機能亢進症
②甲状腺機能亢進症

甲状腺は喉にある臓器で、甲状腺ホルモンを分泌しています。

そのホルモンが多く出過ぎてしまい、

体の機能の働く速度がはやくなりすぎてしまう病気が甲状腺機能亢進症です。

バセドウ病とも言われます。

症状は、イライラしたり、

食べても太らなかったり、

動悸や頻脈、体重が減少して、眼球突出になります。

人間の場合は、症状があるので自分で気がつきますが、

猫はわかりません。

目に見えて具合が悪くなってきた時にはかなり進行してしまっているそうです。

気づくポイントは

1、体重減少(5%だそうです。)

その他、

2、下痢

3、食欲の低下

4、行動の変化

5、呼吸困難

6、多尿多尿

上記の症状に気をつけましょう。

時々は、猫を抱っこして体重計に乗り、体重を把握しておきましょう。

③糖尿病

膵臓、胃、胆嚢。胆管
膵臓、胃、胆嚢。胆管

糖尿病は人間でも多い病気です。

1型と2型がありますが、ここでは詳細は触れません。

ざっくりいうと、体内のインスリンという血糖を正常に保つ物質が足りなくなって起こります。

血液中の血糖が高くなってしまうのです。

血糖が高くなると栄養が多くなると思うかもしれませんが、

糖を分解して細胞内に取り込むことができないため、

細胞は飢餓状態になり、痩せてしまいます。

インスリンは膵臓から分泌されるので、膵臓の病気ですね。

症状は

1、多飲多尿

2、体重減少(多食を伴う)

だそうです。

要は、「いっぱい食べるのに痩せていく、水を大量に飲む」ということです。

多飲、多尿を見逃したらいけないんですね。

④尿管、膀胱、尿道結石

病気の猫

こちらは名前の通り、石(結晶や結石の成分は割愛)が発生して、


腎臓から膀胱までの通り道である尿管や膀胱、尿道を狭窄させてしまう病気です。

人間だと、激痛で気がつきます。

猫の症状は、

血尿、排尿痛、頻尿(頻繁にトイレに行く)、

トイレ以外での排尿、腹部を盛んに舐める、です。

特に、何回もトイレに行くのに、おしっこが出ない時は要注意です。

すぐに病院に連れていきましょう。

石ができた場所によって病名や治療法が異なりますが、

飼い主にはこの3つを識別は難しいです。


症状だけは覚えてください。

⑤猫伝染性腹膜炎(FIP)

ウイルス
ウイルス

猫伝染性腹膜炎は、ウイルスによって起こる怖い病気です。

怖いのは、確定診断も治療も解明されておらず、着実な予防法もない「悲しい病気」なのです。

子猫がようやく家族の1員となって1ヶ月、闘病して亡くなってしまうこともあるそうです。

飼い主にわかる症状は、

1、元気、食欲低下

2、発熱

3、体重減少(子猫は発育不良)

実際は、腹膜炎、胸膜炎を起こし、心臓、肺、腹部に水が堪ります。

     

この病気にかかるのは、雑種よりも純血種が多いそうです。

一部の国ではワクチンが販売されているようですが、日本では使用することができないそうです。

せっかく家族になった子猫が、この病気でなくならないよう、

大人になっても罹患しないよう祈るしかない、悲しい、恐ろしい病気です。

もし万が一、かかってしまったら、

覚悟を持って、最後まで痛くなく、猫が幸せでいられるようにしてあげてください。

     

⑥リンパ腫

⑥リンパ腫
⑥リンパ腫

リンパ腫は血液のがんで、細菌や病原体を排除するリンパ系組織とリンパ外臓器から発生します。

リンパ節は全身にあるため、リンパ腫は全身に発生する可能性があります。

がん治療.comより

猫では多く見られる型は4つ、

  1. 胸腺型リンパ腫(胸部に発生)
  2. 消化器型リンパ腫(腹部 胃、小腸、大腸に発生)、
  3. 腎孤立型リンパ腫、
  4. 鼻腔内リンパ腫

    リンパ腫は体の色々なところにできるので、症状はひとつではありません。

①の胸腺型は、FeLV感染(猫白血病ウィルス)と関連性が高いため、

野外で生活していたり、外出自由な猫に発生しやすいそうです。

外に行くと感染確率が上がりますよね。

また他のリンパ腫と比較し、若年齢で起こりやすいのだそうです。

症状は、

胸腺型で呼吸困難になるため、日頃から、猫の呼吸状態に気を付ける必要があります。

         

まとめ

猫を極める本』レビュー
猫を極める本』レビュー

猫の健康は、飼い主さんが守っていかなければなりません。

そのためには猫の病気を知ることが大事です。

猫の病気に気づくために日頃から、下記を観察しておきましょう。

・元気の有無

・食欲の有無

・飲み水の量の変化

・おしっこの回数、色、排泄行動の変化

・うんちの回数、色、下痢や便秘の有無

・歩き方の変化

・仕草や行動の変化

終わりに

猫を極める本』レビュー

この本には、他にも病気になった後の食事の切り替え方法や、

薬の与え方など役にたつ情報が写真付きでたくさん載っています。

猫を飼う飼い主さんには是非読んでもらいたい1冊です。

動物看護師さん向けなので一般の飼い主である私たちにもわかりやすいですよ。

    

番外編で、「猫まめ知識」というコラムが所々についていて、楽しめます。

その一つが、「ねこが『猫』という漢字になったワケ」という内容です。

もっと詳しく知りたい方は是非、本を読んでくださいね。

-ねこ
-,