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【職場のストレス】どんな病気になる?

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【職場のストレス】どんな病気になる?

あなたは、仕事で強いストレスを感じているのに、

会社を辞められないと思い込んでいませんか?

実は、ストレスに長期間さらされていると、

病気になる可能性が、通常に比べて高くなるのです。

メンタル的に病むことは、

なんとなく察しがつくと思いますが、

実は、メンタルだけではなく、体にも深刻な健康への被害があるのです。

職場のストレスは、知らない間に

あなたの体を蝕んています。

では、どのような病気にかかりやすくなるのか、

具体的に見ていきましょう。

この記事は、「ブラック職場があなたを殺す」を参考にしています。

もっと詳細が知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

糖尿病

では、1つめの病気は

糖尿病です。

ストレスが原因で糖尿病になるって意外ですよね。

糖尿病は、お酒の飲みすぎや暴飲暴食が原因で起こるものと思っていました。

それは、そのとおりなのですが、

なぜ、人は暴飲暴食をやめられないのでしょうか?

原因の1つには、

職場のストレスや、仕事の忙しさ

があるのです。

ストレスに晒されると、

ついつい、甘いものやお酒を飲んで

ストレスを発散しようとします。

健康な食事に気を配る時間も余裕もありません。

健康に悪いと知りつつも、

スナック菓子や、毎日のお酒をやめられないんですね。

アメリカでは、

ウェルネスプログラムが大流行です。

従業員の健康と幸福を増進するためのプログラムなのですが、

従業員の勤務の過酷さや、ストレスレベルには

なぜか無関心なのです。

あまりにも、個人の努力に頼りすぎていると

言わざるを得ません。

あなたが、暴飲暴食をやめられないのは、

職場環境のストレスに原因があります。

そのため、糖尿病にかかるリスクは

ストレスのない人よりも上がっているのです。

循環器系の慢性疾患、心臓発作

心臓、肺、血管系の慢性疾患も

ストレスと長時間労働によって発症の確率が上がります。

半世紀以上も前に行われた調査では、

週40時間以上働いた男性就労者の間では、

心臓発作の発生率が通常より高いことがすでに指摘されています。

高い仕事を要求される常にプレッシャーのかかる状態では

心臓への負担が大きくなり、

リスクは大きくなります。

がん

がんもまた、ストレスによって発症しやすくなると言っても

過言ではありません。

「職場のストレス要因への暴露(さらされていること)が

長期にわたった場合には、

肺がん、結腸がん、直腸がん、胃がん、および非ホジキンリンパ腫に

罹患する確率が高まる」

といった調査結果があります。

最近になって、ストレスが病気を引き起こすメカニズムがわかってきました。

その原因は、「心拍数の増加」にあります。

私達の祖先が生きていた世界は、危険がいっぱいでした。

命の危険を感じるような危険な状況に陥った時は、

戦うか、逃げるか

を選択することになります。

その時は、全力で動けるようにするために、

血液と酸素を体全体に送り込まないといけないので、

心拍数を上げて、体は全力で戦いモードになります。

ただ、この反応は、

瞬間的には正しいのですが、

長い期間にわたって心拍数を上げていることは

心肺に負担を大きくします。

また、副腎皮質から分泌される

コーチゾルの過剰な分泌が

免疫を破壊して、潰瘍を形成したり

正常な細胞の破壊を起こします。

コーチゾルは、

なんらかの状況で、自分ではどうしようもないストレスによって

脳から危険信号が副腎に伝わり、

分泌されるホルモンです。

短期間であれば、

危険回避には不可欠なホルモンなのですが、

長期にわたって分泌されることは

免疫力が壊されて、

がんが発生しやすくなるのです。

自分のホルモンで自分を攻撃してしまうなんて、

悲しいですよね。

悪いのはあなたではないのに、

体はあなたが悪いと感じているのです。

ストレスは、本当にヤバいです。

薬物中毒、アルコール依存

次は、アルコール依存、薬物障害です。

これは、わかりやすいですね。

手っ取り早く仕事のストレスを解消するのなら、

お酒に逃げるのが一番です。

お酒を飲むと、脳内が麻痺して

嫌なことを忘れさせてくれて、ほんわかとした幸せな気分になります。

幸せな気分をずっと持続させたいので、

お酒が切れそうになるとまた飲む、

酔いが覚めるとまた飲むということを繰り返します。

そのうち、止まらなくなってしまって、

再現なく、酔いつぶれるまで飲んでしまいます。

月日が経つと、毎晩飲むようになり、

もっとエスカレートすると

休みの日中でも飲むようになり、

さらに度を超すと、仕事中でも隠れて飲むようになります。

そうやって、立派なアルコール依存症になっていくのです。

誤解してほしくないのは、アルコールや薬物などの依存症は、

本人のやる気や、性格の問題ではなく、

れっきとした

遺伝する病気

だということです。

決して、病気になってしまった人を責めないでください。

不安障害、抑うつ障害

最後は、うつや不安障害です。

ストレスが貯まると、

ちょっとしたことで涙が出てきたり、

何をやっても楽しくなかったり、

身だしなみに気を配ることも面倒になってきます。

好きだった趣味にも興味が持てなくなり、

1日中寝て過ごしてしまうようになります。

うつや、不安障害になる前は

予兆があります。

それは、睡眠がおかしくなること

です。

具体的には、

寝付きが悪い、

寝てもすぐ起きてしまって連続した睡眠が取れない

夜中に何度も目が覚める

などの症状が出てきます。

そうなると日中でも眠気が襲い、

仕事も遊びもできなくなって

ますます、休みの日はひたすら寝るようになるという

悪循環を繰り返します。

睡眠になんらかの異常な状態が1ヶ月以上続くときは、

迷わず、メンタルクリニックや心療内科、精神科を受診しましょう。

メンタルクリニックへ行くことは

決して恥ずかしいことではありません。

体が病気になるように、

脳だって臓器なのですから、

病気になるのは当然です。

早期発見、早期治療が大事です。

すぐにでも病院へ行ってください。

まとめ

ストレスが原因で発症する病気をまとめました。

ストレスは、あなたが思っている以上に病気になる確率を押し上げる、

怖い怖いものなのです。

まさに本のタイトル通り

「給料のために死ぬ」

です。

高い給料をもらって、

使うヒマもないくらい働いて、

病気になって早く死にたいですか?

あなたの置かれた状況は、

黙って我慢していても、何も、少しも、1ミリも変わりません。

あなたが1歩でも動くことを願っています。

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